プログラム

副会長講演 9:10〜10:00 (50分)
SSTの原点とco-SSTによる発展―社会課題への展開と効果検証に向けて

講師:安西信雄(SST普及協会副会長、帝京平成大学大学院臨床心理学研究科)
座長:丹羽真一 (福島県立医科大学会津医療センター)
SST普及協会では、当事者と支援者がともに創り上げる「共同創造型SST(co- SST)」の開発と普及に取り組んでいる。本講演では、改めて、SSTとは何か、その強みと活用可能性について考えたい。 SSTは行動療法を基盤として、生活上の課題を具体的に捉えるアセスメント、モデリング、行動リハーサル、フィードバックなどの技法を発展させてきた。co-SSTでは、こうした基礎を継承しながら、本人の主体性の尊重、共同意思決定、社会認知への働きかけを柱として、SSTのさらなる発展を目指している。今後はこれらの理念を実践可能な技法としてさらに具体化し、各領域の課題に応じて柔軟に調整するとともに、その効果を検証し、エビデンスを蓄積していくことが求められる。 30周年記念事業を経て多領域に広がりつつあるSSTについて、本人の希望や長所を生かしながら、孤独・孤立をはじめとする社会課題に応える、これからのSSTの発展を展望したい。

シンポジウム1 10:10~12:00(110分)
いつでもどこでもSST ―多領域に広がる実践

  1. 医療領域(渉里さやか:吉祥寺病院)
  2. 矯正教育・更生保護領域(吉田みゆき:同朋大学社会福祉学部)
  3. 就労領域(藤田聡子:青森障害者職業センター)
  4. 家族領域(金山正恵:リンクスメンタルクリニック)
  5. 教育領域(品田卓磨:開志学園高等学校)
  6. 福祉領域(清水有香:ソーシャルワーク事務所 Unelma)
座長:
  • 浅見隆康(メンタルプラス家族支援訪問クリニック)
  • 品田卓磨(開志学園高等学校)
30周年記念事業で示された各領域ごとの発展を引き継ぎ、新しい参加者にも広げつつ社会課題解決にむけてのSSTの活用と発展をめざしています。各領域では、30周年記念事業以降実施して来たこと、今後どのような取り組みを考えているか、具体的にどのような実践を行っていくのか、そのような実践を通して何を目標とするか、などについて紹介をしていただきます。

特別講演 13:10~14:40(90分)
AI社会とコミュニケーション支援 ―SSTの役割

講師:講演:加賀谷隼輔(あすとながまち心身クリニック)
指定討論:髙橋 恵(メンタルヘルス対策研究所/北里大学)
座長:安西信雄(帝京平成大学)
生成AIが、悩みや孤独を語る新たな「相談相手」となりつつある今、SSTやコミ ュニケーション支援はどのように変わるのでしょうか。精神科の日常診療のな かで生成AIの利用に向き合い、その経験を発信してこられた加賀谷隼輔先生を お迎えし、AI相談の可能性とリスク、人にしか担えない支援について考えます。 指定討論や参加者との対話を通して、AIによる気持ちの整理や対人練習を、実 際の人間関係や社会参加へつなぐSSTの役割を探ります。

シンポジウム2 14:50~16:50(120分)
SST研究の最前線 ―広がる実践、深めるエビデンス

ミニ講演「co-SSTの効果を知るにはどうしたらよいか?」
講演:池淵恵美(土田病院/ひだクリニックお台場)
研究紹介
  • 「公的研究費を得てSST普及協会が取組んで来た研究の紹介」
    丹羽真一(福島県立医科大学会津医療センター)、坂本 浩(兵庫医科大学)
  • 「VR-SST(FACEDUO)について実施中の全国多施設共同研究の紹介」
    安西信雄(帝京平成大学)、加瀬昭彦(横浜舞岡病院)
  • 「ASDを有する子どものSSTに関する研究」
    岡島純子(駒澤大学)
  • 「精神科デイケアや医療観察法病棟におけるSSTに関する研究」
    南 庄一郎(フリーランス/精神科作業療法士・SST普及協会認定講師)
座長:
  • 天笠 崇(静岡社会健康医学大学院大学)
  • 加瀬昭彦(横浜舞岡病院)
SSTは、医療・福祉・教育などさまざまな領域へ広がり、新たな実践や研究が生まれています。本シンポジウムでは、池淵先生にSSTの最新の研究成果とco-SST(共同創造型SST)の可能性を概観していただいた後、SST普及協会が厚生労働省やAMEDなど公的研究費を得て実施した研究を紹介し,さらにFACEDUOや発達障害へのSSTなど、さまざまな領域における研究成果をご紹介します。これらの研究を通して、SSTの効果をどのように検証し、今後のエビデンスの蓄積につなげていくのかを考えます。SSTの現在地と、これからの可能性をともに考える機会です。

イブニングセミナー (zoom会場 ch2)16:40~17:40(60分)
医師層対策委員会企画 「SSTと薬物治療」

進行:
  • 高橋 恵 (メンタルヘルス対策研究所/北里大学)
  • 土田正一郎(倶知安厚生病院)
事例提供:
  • 土肥清志(榛名病院)
  • 中塚広貴(群馬県立精神医療センター)
精神科医師がSSTを意識して活用したら、治療の流れや相手との関係づくり、治療の効果はより高まっていくだろう。このセミナーでは、治療のケース(特定されないように配慮)を持ち寄り、SST普及協会の認定講師から助言を受け、治療の工夫の仕方を学びます。現行の精神科医療の中心が薬物療法にあるとはいえ、医師たちはただ薬物を選択し処方しているわけではありません。本人に話を聴き、どのような様子か見極め、見極めたことを本人に説明し、病状の改善に服薬が必要で、服薬することで得られる効果を伝えています。説明したり、伝えたりする時に、医師は本人と会話をしています。相槌を打ったり、ちょっとした質問をしたり、相手が話しやすくなるように心がけています。それは本人と信頼関係を作ることが大事だからです。 本人の希望を基に、本人のできているところを一緒に見つけ、さらに増やし、回復を進めていくことをSSTはねらいとしています。医師がSSTを活かし治療を進める中で、日常生活に支障をきたし、困難事を抱え、困っている姿が見えてきます。そしてそれは私たち医療者としてのスキルアップにつながっていきます。

実践トーク 17:00~17:40(40分)
「SSTを知らない人や初心者に伝えたい-私はSSTのここが好き」

トーク:
  • 前田ケイ(SST普及協会顧問・名誉会員)
  • 吉田みゆき(同朋大学)
  • 天笠 崇(静岡社会健康医学大学院大学)
  • 植田俊幸(鳥取県立厚生病院・精神保健福祉センター)
  • 渡壁典弘(都内成人発達障害自助会)
    座長: 植田俊幸(鳥取県立厚生病院・精神保健福祉センター)
人が新しいことを始めるとき、科学的エビデンスだけでなく、こころの動き・感動が大事なのではないでしょうか。SSTに出会ったときの驚き、当事者が元気になる姿を見て感じたワクワク感-SST実践を続けている方が感じている「SSTのここが好き」という思いを聞きたい と思います。最初にお話をうかがうのは、浦河べてるをはじめ各地でSSTが根付くきっかけを作られた当協会顧問の前田ケイ先生です。前田先生ご自身がSSTを始められたきっかけや、そのときの思いをうかがいます。そして「この方の話も聞きたい」という方々へとバトンをつなぎ、それぞれの体験に裏付けられたSSTへの思いを語っていただきます。SSTを知らない方や初心者の方にも、その魅力や楽しさが伝わる時間になればと思います。

スポンサード・セミナー 12:10~13:40(50分)
「タイトル調整中」

上記の内容は、検討中のもので、実際の開催内容とは違う可能性があります。内容やテーマは随時更新していきます。